「屋根が傷んでいるように見えた」うその説明で工事契約 工務店と代表取締役に業務停止など行政処分=静岡県

屋根の修理が必要などとうその説明をし契約を結ぶ訪問販売を行ったとして、静岡県は藤枝市の工務店とその代表取締役に対して業務停止などの行政処分を行ないました。

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行政処分を受けたのは、藤枝市瀬戸新屋にある工務店です。

県によりますと、この工務店は、2020年度から2023年度までの間、県内の住宅を訪問し、屋根の修理が必要ないにも関わず「屋根が傷んでいるように見えた」などと声を掛け、うその説明をして工事の契約を結ぶなど、特定商取引法で禁止されている行為が確認されたということです。

また、訪問販売の際の契約書の記載についても、複数の不備が確認されたとしています。

県には、この工務店の契約をめぐる相談が2020年度から2023年度にかけ、あわせて58件寄せられ県が調査を進めていました。県によりますと、被害総額は1450万円に上るということです。

県は工務店に対して、2月22日から6か月間の業務停止と業務改善を指示し、工務店の代表取締役に対しては6か月間の業務禁止の行政処分を行いました。

工務店の代表取締役は、県の聞き取りに対し「私の監督不行き届きだった」と話しているということです。

県は、県民に対して工事の必要性を冷静に考え、困った時は最寄りの消費生活センターに相談してほしいと呼びかけています。

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