元「ラーメンズ」小林賢太郎さん、最後の舞台作品をYouTube公開 収益「能登半島地震の被災地に寄付」、ファン感動

2020年に芸能界引退を表明した元「ラーメンズ」の小林賢太郎さん率いる事務所「スタジオコンテナ」が24年2月20日、Xで小林さんが舞台に立った最後の作品『うるう』をYouTubeで公開したと発表した。

収益金は能登半島地震の被災地に寄付するとしており、小林さんの活動に称賛の声が集まっている。

「『うるう』の初演から数えて、4度目のうるう年です」」

小林さんは20年に芸能界からの引退を表明し、コントグループ「ラーメンズ」としての活動も終了。現在は劇作家・演出家として活動している。

スタジオコンテナは20日、Xの公式アカウントで「小林賢太郎演劇作品『うるう』をYouTubeに公開しました。収益は、日本赤十字社を通じ、令和6年能登半島地震の被災地に寄付いたします」とアナウンスした。

作品は小林さんが作・演出・出演を手掛け、楽曲を製作した徳澤青弦さんがチェロを生演奏。小林さんがパフォーマーとして舞台に立った最後の作品でもある。初演は11~12年で、うるう年に上演されてきた(15~16年、19~20年)。今回無料公開されたのは20年の舞台だ。

小林さんは無料公開にあたり、自身のnoteで「僕は『うるう』というひとり芝居を、チェロ弾きの徳澤青弦さんの演奏とともに、4年に一度のペースで上演してきました。そして今年は、『うるう』の初演から数えて、4度目のうるう年です」とつづった。

2月20日から5月31日までに得られたYouTube広告による収益金は、「日本赤十字社を通じ、能登半島地震の被災地に役立てていただきます」とし、「僕個人としても、被災地への支援は継続してまいります。被災された方々が、1日も早く安心できる日常を取り戻せることを、心から願っています」とした。

本作については「うるう年にだけ上演されてきた、おかしくて、美しくて、少し悲しい物語。パフォーマー小林賢太郎の、最後のステージです」としている。

「不条理コント」などで根強い人気を博したラーメンズでの活動をはじめ、未だ小林さんの表舞台での活動再開を心待ちにするファンは数多く存在している。

うるう年に合わせた『うるう』の公開を知らせる投稿は、21日14時時点で1万6000回以上リポスト(拡散)されるなど多くの注目を集めた。2時間近くの動画は、公開から20時間ほどで4万7000回以上再生されている。

SNSでは、作品の公開に盛り上がるファンのコメントが相次いでいる。

「うるう年にしか上演されなかった名作。うるう年に誰でも見れるようにYouTubeにあげてくれて、しかも全額収益能登半島地震に寄付。やはり小林賢太郎という人はあっぱれというしかない。一人でも多くの人にこの名作が届きますように」
「推しの舞台をYouTubeで観られて、しかもそれで被災地の復興に役立ててくださるなんて、最高のエンタテインメント!!」
「小林賢太郎最後の舞台出演作にして最高傑作を、こんな形で味わえる日が来るとは...。ありがとうありがとう、うるう年よありがとう!!」

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