【MLB】カブス鈴木誠也、「父親みたいな存在」と慕う打撃コーチに感謝 「質問すると的確なアドバイスが返ってくる」

米アリゾナ州メサでキャンプ2日目を迎えたカブス鈴木誠也外野手が20日(日本時間21日)、取材に対応。地元メディアは鈴木を「改善を進めるチームの主役候補」と位置付け、プレーオフ進出へのキーマンとして期待を寄せた。

◆【実際の画像】カブス公式が鈴木誠也と今永昇太の“クールな”2ショットを公開「二人ともユニフォーム似合ってるね!」と日本語で投稿

■昨季終盤に大爆発「信じられない成績」

シカゴの地元放送局『マーキー・スポーツ・ネットワーク』は、「カブスは今季新たな一歩を踏み出すためにチーム内の改善をうたっているが、(その象徴として)スズキ以上の候補者はいない」と指摘し、大きな期待を寄せた。

鈴木は昨季、打率.285、20本塁打、74打点、OPS.842とまずまずの成績を残したが、前半戦は打率.250付近をウロウロ。打順もクリーンアップから8番に降格した試合もあった。しかし、後半戦に入ると大爆発。同メディアは「最後の2カ月は信じられないような成績だった。打率.356、11本塁打、37打点、OPSはなんと1.086をマーク。攻撃陣をけん引するパフォーマンスだった」と言及し、今季につながると予想した。

復調を手助けしたダスティン・ケリー打撃コーチは「彼の選球眼の良さを生かすことができた。早いカウントでは際どいボールを見逃し、甘く入って来たボールは積極的に打ちに行った。その結果、相手投手に“アイツはこれまでよりも早い段階でスイングしてくるぞ”と思わせることができ、恐怖心を植え付けることができた」と振り返った。

カブスは今季、新監督としてクレイグ・カウンセルが就任。このため、昨季までのコーチングスタッフは一新されると予想されたが、結局ケリー打撃コーチは残留。これを受けて同メディアは「スズキにとって最大の安心感につながる」と記し、“師弟関係”が続くことを歓迎した。

■球団SNSが今永とのツーショット投稿

鈴木も「ケリーは私の父のようなもの。彼は基本的に見ているだけで、あまり多くを語らない。しかし、選手としては本当に感謝している。彼に質問すると、的確なアドバイスが返ってくるんだ」と話した。

メジャー3年目を迎えた鈴木は、キャンプ初日に屋外フリー打撃で30スイング中5本の柵越えを放つなど好調。チーム状況について「我々はすぐにでもスター選手を何人か獲得する必要があるね。冗談だけど」とジョーク交じりに補強をリクエストするなど舌も滑らか。「チームは私に多くを期待してくれている。その期待に応えられるように最善を尽くすだけだ。オフシーズン中にかなりトレーニングしたので、シーズンへ向けて準備はできている」と自信を見せた。

チームには今永昇太投手も加わり、日本選手の共闘も注目の的。カブスの球団公式インスタグラムは同日、ユニフォームを着た鈴木と今永のツーショット写真を公開し、日本語で「二人ともユニフォーム似合ってるね!」とつづり、投稿した。

大谷翔平投手と山本由伸投手のドジャースに注目が集まっているが、鈴木と今永のタッグも見逃せないシーズンとなりそうだ。

◆【実際の画像】カブス公式が鈴木誠也と今永昇太の“クールな”2ショットを公開「二人ともユニフォーム似合ってるね!」と日本語で投稿

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文●SPREAD編集部

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