コルグ、世界初の96kHz/AURO-3Dライブ配信イベントを2/28実施

コルグは、同社が開発した4K/ハイレゾ対応配信システム「Live Extreme」を用いて、世界初の96kHz AURO-3Dによる無料インターネット・ライブ配信イベントを、2月28日に日本および米国向けに実施する。

「世紀を継ぐ 奇跡の競演」inオルゴール博物館「ホール・オブ・ホールズ」

AURO-3D配信の知見が深いWOWOW、およびシンタックスジャパンの2社と協力して行うリアルタイム配信。

WOWOWは、2020年10月に世界で初めてAURO-3D(Auro Codec, 48kHz, 5.1.4ch)をライブ配信する実証実験を実施し、2021年12月からは専用の再生アプリ「ωプレイヤー(β版)」をモニター配布するなど、立体音響配信の可能性を積極的に追求。またシンタックスジャパンは、空間音響制作・開発においてリファレンスとして導入される機器を取り扱い、ネットワークオーディオの知見も深いことから全面協力に結びついたという。

本配信は、米Streamsoft Inc.によるハイレゾリューション配信プラットフォーム「Artist Connection」を通じて配信される。PCのウェブ・ブラウザからのマルチスピーカー再生のほか、「ArtistConnection」アプリを利用したAuro-Headphones(バイノーラル)再生にも対応。視聴希望者は、対応環境を整えた上で専用フォームから申し込むことで無料で視聴できる。なお、定員は先着100名となる。

配信される公演は「『世紀を継ぐ 奇跡の競演』inオルゴール博物館『ホール・オブ・ホールズ』」。1900年パリ万博で発表されたといわれる自動演奏楽器「リモネール1900」と、現在世界で唯一稼働する1926年製自動演奏ピアノ「チッカリング・9 フィート・アンピコ・グランドピアノ」が登場。オルゴール修理人を父に持つマリンバ奏者の大森たつしさんが、この2台の自動演奏楽器と、長年の演奏パートナー神原瑶子さんと共に、時を超えた奇跡の「競演」を行う。

演奏 : ⼤森たつし
演奏 : 神原瑶⼦

またナビゲーターとして、Yellow Magic Orchestra(YMO)のプログラマーとして世界的に有名な松武秀樹氏も出演し、技術解説を行う。

ナビゲーター : 松武秀樹
⾳楽監督 : 入交英雄 (WOWOW)

配信日は上述の通り2月28日で、日本向け配信は17時(日本時間)から、米国向け配信は18時(太平洋標準時)から開始予定。見逃し配信の予定はないが、後日一部楽曲のオンデマンド配信を行うとのこと。

収録会場:オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ(⼭梨県)

配信フォーマットはFHD映像+AURO-3D(Auro Codec, 96kHz, 5.1.4ch)。再生対応デバイスは、AURO-3D対応AVアンプでの再生時がWindows 10以降(対応ブラウザ:Chrome)/macOS 11以降(対応ブラウザ:Safari, Chrome)/Nvidia Shield TV, Shield TV Pro(再生アプリ:Artist Connection)。ヘッドホン再生時がiPhone/iPad(再生アプリ:Artist Connection)、Android(再生アプリ:Artist Connection)。

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