レンジャーズの鉄人・セミエン 自身4度目の全162試合出場を目指す

マーカス・セミエン(レンジャーズ)は昨季、自身3度目となる全162試合出場を達成しただけでなく、ポストシーズンでも全17試合に出場。レギュラーシーズンとポストシーズンの合計で835打席というメジャー新記録を樹立した「鉄人」である。ワールドシリーズ制覇を成し遂げたあと、「3週間も休む必要はない」と1~2週間休んだだけで2024年シーズンに向けた準備をスタート。同僚のコリー・シーガー(ヘルニア手術)やジョシュ・ヤング(ふくらはぎの張り)が早々に故障離脱するなか、今季もフル出場するための準備を進めている。

セミエンは優勝パレードを終えたあと、息子のアイザイアが所属する7歳以下の野球チームでコーチをするだけでなく、早々に自分の「仕事」に戻った。「僕は常に対戦相手のことを考え、彼らが何をしているかを考えるんだ。僕たちのように勝ち進めなかったチームは準備期間が1ヶ月も余分にある。優勝したからといって3週間も休む必要はないんだ。去年と同じことをやればいい。それが僕の考え方だよ」とセミエン。現在は開幕日にピークを持っていけるよう、自分のペースで調整を進めている。

現在33歳のセミエンは、11シーズンに及ぶメジャー生活のなかで、全162試合に出場したシーズンが3度ある。2016年と2018年は159試合、2022年も161試合に出場。「試合に出られることが最も大切な能力」と言われることもあるが、セミエンはそれを最もよく体現する存在である。ブルース・ボウチー監督は「彼はプレーするのが大好きなんだ。無理に休ませて、大好きなことを取り上げる必要はない」と信頼を寄せる。昨季も1~2度はセミエンに休養日を与えることを検討したようだが、具体的な話し合いには発展しなかったという。

メジャー生活が10年を超えるベテランということもあり、開幕までの調整をどのように進めていけばいいか、しっかり理解しているのもセミエンの強みだ。「今すぐ完成品になる必要はない。4月を迎えるときにタイミングが取れればいいし、速球に対応できるようになっていればいい。今はタイミングを取り戻し、正しいメカニクスを身につけることが大事だね」とセミエン。「昨季前半戦は打線がよく打った。終盤は投手陣が良くなっていった。この2つが合わされば、今季はもっと勝てると思う」と自軍の戦力にも手応えを感じているようだ。

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