【開幕スタメン予想|G大阪】ダブルボランチは激戦区。ポヤトスチルドレンの鈴木徳真を起用するなら、ダワンは不可欠だ

いよいよ開幕を迎えるJ1リーグ。20チームに増えた24シーズンは、どんな戦いが繰り広げられるか。本稿ではガンバ大阪の開幕スタメンを予想する。

――◆――◆――

ダニエル・ポヤトス監督が2年連続で指揮を執るG大阪は、補強で大幅にテコ入れを図った。

ポヤトスチルドレンの一人だった山本悠樹が川崎に移籍したが、その痛手を感じさせない新戦力が加入。町田との開幕戦のスタメンは新戦力がさっそく名を連ねることになりそうだ。

昨季は4-3-3をベースに戦術の浸透を図ってきたポヤトス監督だが、今季は1月の始動から4-2-3-1を採用。開幕戦のスタメンは広島とのプレシーズンマッチで用いられた顔ぶれが、最有力となる。

ボールを動かし、自らスペースを作る方向性は継続されるものの、指揮官が今季、より重視するのが前線からのプレスである。

ロングボールも用いる町田のスタイルを考えれば、前線は守備で動ける坂本一彩と、トップ下の山田康太の組み合わせが現状ではベストだろう。イッサム・ジェバリと宇佐美貴史は攻撃でギアを上げる際のカードになるのではないか。

【PHOTO】華やかなダンスパフォ! Jクラブチアが国立に大集合!(Part2)
ネタ・ラヴィも定位置を保証されていないダブルボランチも激戦区で、ベンチ入りさえも厳しい競争が待つが、ポヤトスチルドレンでもある鈴木徳真を起用するならば、セカンドボールの回収や空中戦に長けたダワンは不可欠だ。

東口順昭が右膝の手術からのリハビリ中で不在だが、横浜からレンタルバックした一森純は広島戦でもビッグセーブを披露。最終ラインの顔ぶれは鉄板だが、半田陸に負けない実力者、松田陸も本来、控えに留まる選手ではない。

昨季はFW陣の得点が少なく、チーム最多得点はファン・アラーノの7得点。ジェバリはわずか5得点に終わっているが、現状で不安があるとすれば、絶対的な得点源がいまだに見えてこないことである。

広島戦で好プレーを見せながらも無得点に終わった坂本も「早くゴールが欲しい」と意気込むが、町田戦では指揮官がチョイスする前線の組み合わせも注目のポイントになる。

カード不足が否めなかった昨季と異なり、選択肢は間違いなく増しただけに、適切なベンチワークにも期待だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社