チカチーロなどソ連時代の連続殺人犯を研究 実話に基づくサイコスリラー 「殺人鬼の存在証明」公開決定

シッチェス・カタロニア映画祭やロッテルダム映画祭などで正式上映された映画「殺人鬼の存在証明」が、2024年5月3日より劇場公開されることが決まった。

「殺人鬼の存在証明」は、アンドレイ・チカチーロなど、ソビエト連邦時代の実際の殺人事件を基に描いたサイコスリラー。1991年、負傷した女性が森の近くで保護される。女性の証言から、10年以上にわたり殺人を続けていた連続殺人犯の手口に酷似していることが明らかになり、既に1988年に捕まっていた犯人は誤認逮捕だったことが判明する。新たな容疑者であるアンドレイ・ワリタを追い詰めた捜査責任者のイッサは、尋問をする中でワリタがそれまでの連続殺人を犯した真犯人だと確信していくが、彼の口から驚くべき真実を聞かされることになる。

監督・脚本を担当したラド・クヴァタニアは、有名ブランドとの仕事や、カニエ・ウェストなど有名アーティストのミュージックビデオ、短編映画の監督を経て、本作で長編監督デビューを飾った。制作にあたり、「赤い切り裂き魔」「ロストフの殺人鬼」の異名を持ち、1978年から1990年にかけて52人を殺害した容疑で逮捕された、旧ソビエト連邦史上最悪の殺人鬼とされていたアンドレイ・チカチーロをはじめとする、数々の連続殺人犯の事件を研究。当時働いていた刑事や精神科医、犯罪学者にインタビューをしながら、連続殺人鬼の人物像を組み立てていったという。

【作品情報】
殺人鬼の存在証明
2024年5月3日(金・祝) より 新宿バルト9 ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
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