広島の被爆腕時計が競売に ICANは出品取り下げ要請

 【ロンドン共同】英紙デーリー・メール(電子版)は21日までに、米国が1945年8月6日に広島に原爆を投下した時に被爆し、戦後に英兵士が現地から持ち去った腕時計が、米国で競売にかけられていると報じた。非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」は、歴史の教訓を伝える腕時計の売買により「個人が利益を得ることを懸念する」と反発。競売会社に出品の取り下げを求める書簡を送った。入札は今月23日まで。

 同紙によると、時計は原爆投下時刻の午前8時15分で止まったままで、緊急物資の配給や復興作業のために広島に派遣された英兵士が廃虚から見つけ、持ち去った。

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