ストラヴィンスキー三大バレエを2台のピアノで。「VS」シリーズ第9回

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2台のピアノを主軸としたリサイタル・シリーズ「VS」の第9回が6月に開催され、ピアニストの務川慧悟が登場する。

務川は、2021年世界三大コンクールのひとつ、エリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位を受賞。バロックから現代曲までレパートリーが幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美を追究した演奏で高評価を得ている。

務川が共演者として熱望したのは、ヨーロッパで頭角を現しているナターリア・ミルステイン。今回が初来日で、務川とは初共演になる。

ナターリア・ミルステイン

ふたりが挑むのは大曲、ストラヴィンスキー/三大バレエ音楽の『春の祭典』『火の鳥』『ペトルーシュカ』。オーケストラ曲として著名な作品を2台のピアノで演奏する貴重な機会になる。

務川慧悟からのメッセージ

(C)Yuji Ueno

この“VSシリーズ”にてストラヴィンスキーの三大バレエを取り上げてもらえないか、とのお話を頂いた、ちょうどその頃に知り合ったロシア生まれで、フランス育ちのピアニスト、ナターリア・ミルステインさん。

彼女のプロコフィエフのCDを紹介されて聴いた時、その大変生き生きとした感性に感銘を受け、まさにこの公演内容にぴったりの方ではないかと思い、僕のたっての希望で、日本へはるばる来ていただくようお願いする運びとなりました。

同じようにロシア生まれで、パリで活躍したストラヴィンスキーの音楽は、前衛的でありながらも古典的、さらには原始的とも言える要素を基盤に置いたもので、その複合的要素の融合からくる魅力には非常に奥深いものがあります。

今回演奏する3つのバレエはどれもパリで1910-1913年の間に初演されたもの。初演の大成功でストラヴィンスキーを一夜にして時代の寵児へと押し上げた『火の鳥』、余りに前衛的な作風からセンセーショナルな論争を巻き起こした『春の祭典』等を通して、パリの謂わゆるBelle Epoque(ベル・エポック)ー良き時代、を存分に味わっていただけたらと思います。

芸劇リサイタル・シリーズ「VS」Vol.9 務川慧悟×ナターリア・ミルステイン

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2404032

6月18日(火) 19:00 開演
東京芸術劇場コンサートホール
https://www.geigeki.jp/performance/concert284/

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