異例のスピードで“満額回答” マツダの春闘 「賃金・処遇改善が地域影響にあたえる影響を考慮」

今期、過去最高の純利益を見込むマツダの動きです。回答指定日前に、異例のスピードで、組合側の要求通りの満額回答をしました。

マツダ人事担当 竹内都美子 執行役員
「従業員全員、一人一人の頑張りに報いたいと。そして私たちの賃金、処遇改善が地域経済に与える影響を考慮してこの回答を決めました」

ことしの春闘で、マツダ労働組合は、定期昇給分とベースアップを含む月額1万6000円の賃金引き上げと、ボーナス5・6か月を要求していました。きょうは第1回の労使協議があり、マツダは賃金、ボーナスとも3年連続で満額回答しました。賃金引き上げ額としては、現在の人事制度となった2003年以降で最高水準となりました。マツダは今年度過去最高となる1700億円の純利益を見込んでいます。回答指定日は来月13日でしたが、マツダが前倒しで回答するのは2005年以来です。

マツダ人事担当 竹内都美子 執行役員
「これから控えている電動化やカーボンニュートラルの大きなチャレンジに、労使一体となって取り組む覚悟を協議する時間につなげていきたい」

労働組合は「指定日前の回答は評価するが、指定日まで組合員が活躍できる環境作りに向けて、協議を継続する」としています。

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