童夢F110を使った『F110 CUP』開催へ。2024年は岡山、もてぎでレース実施

 2月21日、童夢は2015年から2023年までFIA-F4ジャパニーズ・チャンピオンシップで使用されてきた童夢F110を使い、運用コストパフォーマンスに優れるワンメイクミドルフォーミュラとしてその役目を果たすべく『F110 CUP』と題したカテゴリーを創設すると発表した。

 童夢F110は、2015年からスーパーGTのサポートレースとして開催されてきたFIA-F4で使用されてきたフォーミュラカーで、これまで国内外で活躍する多くのトップドライバーを育て上げてきたほか、プロを志す若手ドライバーから、ジェントルマンドライバーの練習・レース参戦マシンとして愛用され、非常に多くの台数が生産されてきた。

 2024年からは、FIA国際自動車連盟のロードマップに則り日本でもFIA-F4用のシャシーが東レ・カーボンマジック製のMCS4-24に切り替わることになるが、9シーズンに渡って使われてきたF110はセーフティアップデートが施されており、高い信頼性と走行性能から、現在も多くの個体が全国のスポーツ走行等で活用されている。

 これらの背景から、童夢では運用コストパフォーマンスに優れるワンメイクミドルフォーミュラとして、その役目を果たすべく、今季から『F110 CUP』と題したワンメイクミドルフォーミュラを創設することになった。2024年は4月に岡山国際サーキットで、10月にモビリティリゾートもてぎでそれぞれ西日本王者決定戦、東日本王者決定戦として開催されるのみだが、F110ユーザーにとってもフォーミュラの経験が欲しい若手ドライバーにとってもチャンスのひとつになるはずだ。

 シャシー、エンジン、タイヤそれぞれにサポート体制も継続され、パーツ供給においてもレース参戦に十分な体制が維持されており、童夢では「これからも気軽に、そして安全に楽しめるモータースポーツとして発展に努めてまいります」としている。

 なお、F110は2024年からフォーミュラ・ビートへの参戦も可能となるが、フォーミュラ・ビート向けにF110に改修または加工を行った場合、改修または加工部位を新しいF110承認パーツに交換し、付則J項第274条に準拠状態に戻すことでF110 CUPに参戦可能となる。その他の情報はホームページ(https://f110cup.com)に記載されている。

F110 CUP 2024開催日程

(1)F110 CUP 西日本王者決定戦!
コース:岡山国際サーキット
日程:4月28日(日) 予選/レース1/レース2
 (OKAYAMAチャレンジカップ第3戦)
(2)F110 CUP 東日本王者決定戦!
コース:モビリティリゾートもてぎ
日程:10月19日(土)予選/レース1 20日(日)予選/レース2
 (もてぎチャンピオンカップレース 第4戦)

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