韓国、政策批判の学生退場で物議 尹大統領参加の名門大卒業式

韓国科学技術院の卒業式で尹政権の政策に抗議し、大統領府の警護員に口を押さえられる卒業生=16日、大田(聯合=共同、画像の一部が加工されています)

 【ソウル共同】韓国の名門大学の卒業式で尹錫悦大統領が祝辞を述べる際、尹政権の政策に大声で抗議した卒業生を大統領府の警護員が口を押さえて退場させる騒動があり、物議を醸している。「適切な抗議方法でない」と卒業生を批判する意見もある一方、同大の学生や教職員約4400人は「過剰制圧だった」と大統領府の謝罪を求める声明を出した。

 16日、韓国中部・大田にある理工系エリート養成校の韓国科学技術院の卒業式で、修士課程の卒業生が尹政権の科学技術分野の研究予算削減を批判。この卒業生は左派系野党「緑の正義党」の地元組織幹部でもあった。大統領府は「警護原則に基づく不可避の措置だった」と説明した。

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