児童死亡のインフル感染は「校内」両親が見舞金3千万円求める裁判 広島

男子児童が死亡したきっかけとなったインフルエンザの感染は学校内で起こったとして、両親が日本スポーツ振興センターに死亡見舞金3千万円の支払いを求める裁判が21日、広島地裁で始まりました。

訴状によりますと2019年10月、広島県内の公立小学校に通っていた2年生の男子児童(当時8歳)がインフルエンザに感染したことがきっかけで亡くなりました。

児童は右半身にまひがあり、行動範囲が自宅・学校・デイサービス施設の3カ所のみと極めて限定的とし、感染場所は当時クラスターが発生していた学校以外に考えられないとしています。

原告の児童の母親「ハンディを負っている子どもたちは一生懸命に生きています。小学校に当たり前に通えるような環境になっていくことを願い今回陳述しました。」

被告側は「コメントは差し控える」としています。

日本スポーツ振興センターは学校の管理下で起こった災害に対し給付金を支払います。

児童が通っていた学校と両親は、校内で感染したとしてセンターに死亡見舞金の支払いを求めましたが、裏付けがないとして認められませんでした。

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