景気判断3カ月ぶり下げ 2月、消費・生産が停滞

東京駅周辺のビル群。丸の内(手前左)、八重洲(同右)などのビル。奥中央は東京スカイツリー=2023年11月(共同通信社ヘリから)

 政府は21日、2月の月例経済報告を公表し、国内の景気判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」とし、3カ月ぶりに引き下げた。前月は「このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」だったが、物価高で個人消費が力強さを欠いていることや、自動車生産が認証試験の不正などで滞っていることを反映した。

 個人消費は「持ち直している」から「持ち直しに足踏みがみられる」に変更し、2年ぶりに下方修正した。物価高に賃金上昇が追い付いていないことや、新型コロナウイルス禍からの経済活動正常化に伴うサービス消費の盛り上がりが一服したことが大きかった。

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