日本製麻、前社長の宮森氏が取締役を辞任 ゴーゴーカレー創業者 報酬返還は「非公表」

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 日本製麻(神戸市中央区)は21日、前社長で取締役の宮森宏和氏(50)が同日付で取締役を辞任したと発表した。日本製麻によると、同日の取締役会で宮森氏から辞任の申し入れがあったという。

 宮森氏はゴーゴーカレーグループ(金沢市)創業者で、現在も会長を務める。昨年4月に日本製麻社長に就任したが、日本製麻は「不合理な議事運営」などを理由に同8月に解職した。

 また、ゴーゴーカレーが同7月から解職までの間に日本製麻株を取得したことを、日本製麻は問題視。特別調査委を設置し、「インサイダー取引に該当する可能性が高い」とする調査結果を同11月に公表した。さらに、宮森氏の取締役辞任と昨年7月以降の役員報酬返還を勧告していた。報酬の返還について同社は「内容は非公表」としている。

 同社は21日、高橋賢作・執行役員ボルカノ食品事業部長(68)を新たな取締役とする人事を発表した。今年6月の株主総会を経て就任する。(大盛周平)

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