なぜ無敵のセルティックは崩壊したのか。地元メディアが見解「前田、古橋、旗手らはポステコグルーのために集められた」

古橋亨梧や前田大然、旗手怜央ら日本人選手たちが所属するセルティックは、この3シーズンで最も難しい時期にある。

2月17日のスコットランドリーグ第26節で、セルティックはホームでキルマーノックと1-1で引き分けた。2週間前もアバディーンと引き分けており、ここ3試合で2回目のドローだ。ブレンダン・ロジャーズ監督のチームは、宿敵レンジャーズに2ポイント差の2位に転落している。

アンジェ・ポステコグルー前監督が指揮を執った2シーズンは、国内では無敵で、圧倒的な強さを誇った。だが、指揮官が代わって迎えた1年目のシーズンは、リーグ王座防衛に暗雲が立ち込めている。

セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』は、「ロジャースの下での今季崩壊の理由は2つと考える」と、スタイルの違いやクラブによる補強が不調の原因と指摘した。

「ひとつは、現チームの大半がポステコグルーのプレーをするために集められたことだ。マエダ、キョウゴ、マット・オライリー、ハタテ、アリスター・ジョンストンは全員、爆発的なスタイルにより適している。ロジャーズは就任してそれを完全に変えた。そして今目にしているのは、ビルドアップできない選手たちが我慢強くビルドアップする、もっとスローテンポのサッカーだ」

「もうひとつは人材採用だ。シンプルに補強が十分でなかったのは、我々もロジャースも知っている。昨夏獲得した選手の多くがこのユニホームを着るのに十分ではなく、結果、ピッチ上のスタンダードが落ち込んだ」

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元スコットランド代表のマイケル・スチュワートは、『Scottish Football Podcast』で「優勝しようがしまいが、彼らはロジャーズを続投させると思う」と話している。

67 HAIL HAILは「リーグ優勝を果たし、来季もロジャーズが残れば、移籍市場で彼は後押しされなければいけない」と報じた。

「セルティックがそれをしなければ、支配する時代が終わるかもしれない。そして欧州の舞台では、進歩なしを続けることになるだろう」

その場合は、日本人選手たちの去就も騒がしくなるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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