後部座席のシートベルト着用率 宮城県は全国で44番目

宮城県では2023年、一般道路での後部座席のシートベルト着用率が全国で44番目、東北では最下位の33パーセントだったことが分かりました。

警察庁とJAFは2023年10月から11月にかけて、全国の一般道や高速道路など885カ所で、後部座席のシートベルトの着用率を調査しました。

一般道での後部座席のシートベルトの着用は2008年から義務化されていますが、JAF宮城支部によりますと宮城県の着用率は全国平均より10ポイント以上低い33.4パーセントで全国44位、東北最下位となっています。

JAF宮城支部広報担当三部司さん「運転席と助手席に関してはドライバーの皆さん、意識が高いのでほぼ100%に近いくらいの装着をされていますが、どうしても後部座席になりますとちょっと意識がまだ低い」

人が歩くスピードと同じくらいの時速5キロ程度で、車が衝突した場合の衝撃を体験できる装置です。

東海林真衣記者「行きます。歩く速度でも衝撃を感じました。これがもっと速いスピードだと思うとかなり恐ろしいなと思います」

体験装置よりも速い時速55キロのスピードで、車が壁に衝突した時の検証動画です。 後部座席のマネキンは、シートベルトを着けていません。衝突と同時に大きく前へ投げ出され、運転席のヘッドレストに頭を強く打ち付けていることが分かります。

マネキンが頭部に受けた衝撃は、死亡や重傷につながるほど強いものだったということです。

JAF宮城支部広報担当三部司さん「シートベルトを着用していないと、窓から車外に投げ出されてしまうという可能性がございます。万が一事故にあった時の衝撃に備える必要があります」

宮城県警によりますと、2023年に発生した交通事故のうちシートベルトを着用していない人の致死率は、着用していた人の11.8倍です。車に乗ったら、全ての席で必ずシートベルトを着けましょう。

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