原爆投下後の広島で、イギリス兵が収集したものとされる腕時計が、オークションにかけられていることが分かりました。
オークションを行っているのは、アメリカのオークション会社です。
オークションのホームページの説明では、「腕時計は原爆投下後、広島に派遣されたイギリスの兵士が収集したもの」とされています。
原爆が投下されたのは午前8時15分ですが、「時計は焦げて溶けていて、爆発の瞬間、針が止まっているのがわかる」としています。
オークションはアメリカ時間で23日までですが、1万8700ドルの値がついています。
これについてICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)は、腕時計を広島に戻し、展示用として原爆資料館に寄贈するよう求めて、この会社に手紙を送ったことを明らかにしました。
一方、腕時計について原爆資料館は、「現時点では広島で被爆したものかどうかわからないので、コメントは難しい」としています。