県議会 総合防災対策特別委員会 五條市の広域防災拠点「検討が不十分だ」

五條市の広域防災拠点に県が大規模な太陽光発電施設=メガソーラーの整備などの方針を示していることをめぐり、21日開かれた県議会の特別委員会で「検討が不十分だ」といった意見が出されました。

広域防災拠点をめぐっては当初2000メートル級の滑走路の整備などが計画されていましたが、山下知事が予算の執行を中止に。

1月、用地の25ヘクタール以上を使ったメガソーラーや防災ヘリポートなどを整備する方針を示しました。

これに対し県議会の総合防災対策特別委員会は2月13日に、不透明な部分が多く県議会と議論を深めることなどを求める提言書を知事に提出していました。

21日の特別委員会では県が方針決定までの経緯について改めて説明しましたが、委員からは「短い期間で決まっており検討が不十分だ」「結論ありきで進んでいるという印象をもつ」などの意見が出されました。

また、これまでの広域防災拠点に加え県立橿原公苑を中核的広域防災拠点に指定することについても「経緯が明らかではなく、荒っぽいと感じる」と指摘がありました。

なお、新年度予算案に五條市の広域防災拠点に関連する予算も盛り込まれており今後の県議会での議論が注目されます。

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