県立橿原考古学研究所 アトリウム展「さわって体感 考古学の新地平」

考古学の資料を実際に触ることで、博物館の新たな楽しみ方を考える展示が今、県立橿原考古学研究所で開かれています。

研究所の1階にあるアトリウムに展示されているのは古墳時代の土器=須恵器と複製の鏡です。

考古学では遺物に触り実際に重さや材質を感じ取ることでさまざまな発見があるといい、今回の展示では見るだけではなく実際に触って観察する「触察」を体験することができます。

近年は誰もが楽しめる博物館・美術館を意味する「ユニバーサル・ミュージアム」と呼ばれる取り組みが広がっています。

研究所の附属の博物館でも2017年に全て実物に触ることができる展示を行い、視覚に障害のある人を中心に大きな反響があったといいます。

会場では、中国やイタリアでの取り組み事例がパネルなどで紹介され、視覚に障害のある人には点訳のパンフレットも用意されています。

このアトリウム展は3月26日まで行われ、3日には考古学の「触察」をテーマにシンポジウムも開かれます。

© 奈良テレビ放送株式会社