Uber Eats、三菱電機、Cartkenが業務提携。3月中にAI活用の自律走行ロボットデリバリーサービス開始予定

ロボットデリバリーサービスは2024年3月中に東京都内の一部地域で開始する予定。

Uber Eatsがロボットデリバリーサービスを提供するのは、米国に続き世界2カ国目。Cartkenが設計し、AI技術を駆使したデリバリーロボットが、三菱電機による日本仕様への適合と導入・運用により、Uber Eatsアプリ上で展開される。

高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術や自律走行性能、遠隔操作機能を備えたCartken製デリバリーロボットは、三菱電機による日本仕様への適合により、道路交通法に定める遠隔操作型小型車として最高時速5.4kmで歩道等を走行する。カメラを通じて取得される映像では、人物は個人を特定できないようマスク処理を行い、通行人のプライバシーに配慮された仕組みとなっているという。ロボット内部には断熱性のある約27リットルの積載スペースが備わっており、配達中も料理などを適切な温度に保つ。

Uber Eats Japan代表の中川晋太郎氏は、次のようにコメントしている。

中川氏:三菱電機、Cartkenと共にロボットデリバリーのサービス提供に向けた業務提携を発表でき、誠に嬉しく思います。Uber Eatsではすでに自転車やバイク、軽貨物、徒歩による配達が展開されていますが、今後そこにロボットという全く新しい配達手段が加わります。 自律走行ロボットは一朝一夕に普及するものではありませんが、2024年問題を含めた人手不足が懸念される中で、配送手段の選択肢を増やす試みとして、中長期的にその重要性を増していくと考えています。ロボットデリバリーを開始することで、Uber Eatsをご利用されるお客さまや加盟店舗の皆さまに、楽しいサプライズと高い信頼性を提供できるのを楽しみにしております。

三菱電機開発本部 先進応用開発センター長の田中昭二氏は、次のようにコメントしている。

田中昭二氏:この度、ロボットデリバリーサービス提供に向けた三社での業務提携を発表することができ、大変喜ばしく思います。ロボットデリバリーは今後深刻化する物流クライシスへの有効な対策と考えられており、当社はこうした社会課題に対応する為、自律走行ロボットのパートナーであるCartkenと共に事業開発を進めて参りました。今回発表の取り組みが、日本におけるロボットデリバリーサービス普及の起爆剤になる事を期待しております。 今後は、当社が得意とするビルや工場のインフラと連携することで、自律走行ロボットが様々な屋内施設へも商品をお届け出来るよう開発を進めております。三菱電機は、エンドユーザー様により一層、便利で先進的な体験をして頂けるよう努めて参ります。

また、Cartken共同創業者&COOのアンジャリ・ジンダル・ナイク氏は、次のようにコメントしている。

ナイク氏:Uber Eats、三菱電機との業務提携を通じて、活気あふれる東京の街でCartkenの自動ロボットデリバリー技術が活用されることになり、大変嬉しく思います。日本の消費者の皆さまにとってフードデリバリーがよりアクセスしやすく、サステナブルなものとなるよう、フードデリバリーの更なる発展に貢献してまいります。

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