温泉宿泊施設 鹿角市からも不正受給

県の旅行支援制度で不正に助成金を受け取っていた鹿角市にある温泉宿泊施設を運営する会社が、市からも不正受給していたことがわかりました。宿泊者数を2倍余り水増しして申請し、およそ280万円を不正に受け取っていました。

不正受給がわかったのは鹿角市八幡平の温泉宿泊施設「五の宮のゆ」を運営する会社、東日本観光です。鹿角市によりますと東日本観光は2020年から翌年にかけて鹿角市の1泊3000円を助成する旅行支援キャンペーンで、宿泊者数を2倍余り水増しして申請し、助成金およそ280万円を不正に受け取りました。

会社をめぐっては県の旅行支援制度でも利用者数などを水増しして4100万円余りを不正に受け取っていたことが去年11月にわかっています。これを受けて鹿角市は先月、これまでに行った旅行支援事業の参加業者を確認したところ、東日本観光の不正受給が発覚しました。

鹿角市は助成金を一括で返還するよう請求しましたが、まだ支払いはありません。東日本観光は不正を認めて返還する意思は示しているということです。鹿角市は今月26日を期限とする督促状を送り、返還がない場合は警察に被害届を出すことにしています。

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