“女性活躍”がテーマ ワークライフバランスの専門家招きシンポジウム【高知】

女性活躍をテーマとしたシンポジウムが2月21日に高知市で開かれ、ワークライフバランスの専門家が、人口減少社会では長時間労働の是正と多様な人材の活用が業績向上につながると指摘しました。

21日、高知市で経営戦略のための女性活躍推進をテーマとしたシンポジウムが開かれ、県内企業の経営者や働く女性など約270人が参加しました。

シンポジウムでは、全国の企業で働き方改革を手がけてきた、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長が講演しました。小室さんは「日本は人口比率で若者が多い人口ボーナス期は90年代に終わった。少子高齢化の今、経済発展をしていくには従来の働き方を構造から変え、なるべく短時間で働いて生産性を上げ、多様な人材が活躍することが必須だ」と指摘しました。

また、講演のあと県内企業の経営者や女性社員などが登壇してパネルディスカッションを行い、企業の働き方改革では、宿泊業の経営者が「儲かるが大変だった修学旅行を受けるのをやめた。できる範囲で質を高める仕事の仕方に転換した」と事例を紹介しました。

シンポジウムを主催した県は、人口減少が進む中で限られた人材が最大限の力を発揮する職場づくりにつながればとしています。

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