犬の尻尾を麻酔なしで切断 動物愛護法違反の疑いでブリーダーを書類送検 ブリーダーは反論【高知】

ペットとして販売するために飼育していた犬の尻尾を麻酔なしで切断し強い苦痛を与えたとして、高知市のブリーダーの70代女性など2人が書類送検されました。一方、ブリーダーの女性は反論しています。

動物愛護法違反の疑いで書類送検されたのは、高知市のブリーダーの70代女性とその女性に雇われていた女性の2人です。警察によりますと2人は2023年6月、獣医師の資格がないにも関わらず、飼育していた犬4匹の尻尾と前足の第1指である親指を切り、不必要で強度な苦痛を与え傷つけた疑いがもたれています。

警察は2023年7月に情報提供を受けて高知市内にある犬の飼育施設などを捜索。ブリーダーの女性が飼育していたトイプードル125匹のうち26匹について調べを進め、獣医師の資格がなく、鎮痛剤や麻酔の処置を行えない中でハサミを使い尻尾などを切断し痛みを与えたことが動物虐待にあたると判断し、2月20日に書類送検しました。

またブリーダーの女性は2023年2月から7月まで、病気になっている犬を獣医師に見せず治療を受けさせなかった疑いなど、合わせて3件で送検されています。

一方、送検されたブリーダーの女性が高知放送の取材に応じ、こう反論しました。

ブリーダーの女性

「カットすること自体を愛護法違反になるというのであれば、全国の獣医師もその他の畜産業も全部なると思う。獣医師も他のブリーダーもそれが罪になるなら全員自首しないといけない。法律も出来ていないような状態で無理に立件して送検するというのはいかがなものか」

県内の動物愛護団体アニマルサポート高知家は「販売目的の為に傷つけることは反対。無麻酔で痛みを伴い感染リスクもある。ペットを購入する人の価値観が変わらない限りこうした行為はなくならないと思うし、あるがままの姿を愛してあげてほしい」としています。

© RKC高知放送