古着屋オーナーが訴え「大切な洋服なので、返して」 万引き現場がカメラにクッキリ→公開しても返却なし→被害届提出

買い付けた洋服を2人組の男に万引きされたとして、東京都世田谷区内の古着店のオーナーが、防犯カメラの映像をX上に投稿し、洋服を返してほしいと訴えている。

この店は、東急田園都市線・三軒茶屋駅近くにある「HARU CLOTHING STORE」だ。

2人組の1人が左手でグレーの上着を手に取り、素早くバッグに突っ込む

そのオーナーで、北海道出身のユーチューバーコンビ「北の打ち師達」としても活動するハルキさん(@GaBanZiRu)は2024年2月20日、この日14時50分ごろ、店で万引きがあったとして、防犯カメラの映像をX上にアップした。

その映像を見ると、ジャケットなどの上着が並ぶ中で、帽子姿で同じ白いバッグを持った2人が品定めをした後、うち1人が左手でグレーの上着を手に取り、素早くバッグに突っ込む姿が映っていた。男性店員が他の客を接客しているすきを狙ったかのようだった。

もう1人は、見張り役のような動きをしており、2人は、何もなかったかのように次々と店を出て行っていた。

ハルキさんは、2人組の顔は映像に鮮明に写っていたとして、「僕たちが買い付けた大切な洋服なので、返して欲しいです」と訴え、投稿の拡散を求めている。

この動画投稿は、1万件以上リポストされており、「ひどすぎますね!」「きちんと責任とってもらいましょう」といったリプライが寄せられた。「なんか手慣れてそうな感じもする」との指摘も出ていた。

さらに、ハルキさんは、他の古着店でも被害があったことを示唆し、この2人組が談笑しながら路上を歩く姿を撮った提供写真も投稿した。2人組の特定につながる情報提供を呼びかけている。

ハルキさんは、自ら運営するユーチューブチャンネル「ハルキの古着」(@HARUKI0913)でも20日、「万引きされました」と題する動画を投稿して、被害を訴えた。

海外で買い付けた税込1万7400円のパタゴニアジャケットが被害に...

動画の中で、ハルキさんは、店にいた男性店員が被害当日の16時過ぎごろに洋服の1つがなくなっていることに気づき、ハルキさんに連絡してきたと説明した。

ハルキさんは、最初は腹立たしかったが、防犯カメラの映像を見ると、むしろショックで悲しくなったという。被害に遭ったのは、有名な米アウトドアブランド「パタゴニア」のベター・セーター・ジャケットで、ユーチューブ配信でよく紹介していたため、2人組の男たちは配信を見て来たのではないかと推測した。

そして、万引きした2月20日中に男たちが洋服を返さないようであれば、警察に被害届を出すことを明らかにした。

HARUで買い付けなどを担当しているディレクターの男性は21日、J-CASTニュースの取材に応じ、万引きされたフリース素材のジャケットは、海外で買い付けた税込1万7400円の商品だと明かした。

2人組から申し出がないため、警視庁の世田谷署交番に窃盗の被害届を同日に出したと答えた。同日中に、署員らが来て、現場検証もしたという。三軒茶屋駅近くのカフェでこの2人組を見かけた、と匿名で情報提供があったともいうが、2人組を特定するまでには至っていないとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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