サッカー界で最高の「白黒ストライプ」ユニフォームを着る5つのチーム

数あるサッカーユニフォームの中でも人気が高い白黒ストライプ・デザイン。

強豪チームや名門チームも使うこの2色の縦じまユニフォームには、名作や傑作と呼ばれるものが多い。

ここでは、この2色ストライプのユニフォームを持つ5つのチームをご紹介したい。

ニューカッスル

ニューカッスル・ユナイテッド 2003-05 adidas ホーム ユニフォーム

イングランドサッカー界を代表する白黒ストライプ。ニューカッスルは既に100年以上、この縦じまを使い続けている。

1892年のクラブ創設当時は母体となったウエスト・エンドというチームの色である赤を使っていたが、2年後の1894年に白黒ストライプへ変更。このデザインはリザーブチームのユニフォームに使われていたものを採用したという説がある。

ニューカッスルは80年代や90年代にも名作キットは多いが、胸に地元ニューカッスルの銀行「Northern Rock」が初登場した2003-05モデルもスタイリッシュで格好よい。

ベシクタシュ

ベシクタシュ 2012-13 adidas アウェイ ユニフォーム

トルコで最も成功したクラブの一つに数えられているベシクタシュは、ユニフォームとエンブレムに白黒縦じまを使用している。

1903年のクラブ創設当時から白黒を使っていたのだが、その時代の資料がほとんど残っていなかったことも影響したのか、つい最近まで創設当時は黒ではなく赤だったという都市伝説的な言い伝えもあったようだ。

白黒ストライプは主にアウェイユニフォームへ採用しているが、時々ホームでも使用する。なお、2011-12シーズンから3年間で日本のトヨタ自動車が胸スポンサーを務めていた。

サントス

サントス 2010 Umbro アウェイ ユニフォーム

ブラジルにはボタフォゴやアトレチコ・ミネイロなど白黒ストライプのユニフォームを使うチームがいくつか存在するが、その代表格は名門サントスだ。2024年は史上初の2部リーグを戦うことでも注目を浴びている。

1912年のクラブ創設時点では白・青・金の3色をチームカラーに定め、最初のユニフォームにも使われている。しかし当時の技術では安定的にこの3色を表現するのは困難だったらしく、また費用もかかることから、1年後の1913年に白・黒へチームカラーを変更し現在に至る。

2010モデルのように金を差し色に使用したり(時にはサードやフォースのメインカラーにも使われる)、またサードユニフォームに青を採用するのは、創設当時のチームへの敬意の表れなのだろう。

ユヴェントス

ユヴェントス 1996-97 Kappa ホーム ユニフォーム

サッカー界の白黒ストライプの象徴的な存在がイタリアの名門ユヴェントス。このチームの白黒ストライプに魅了されてサッカーを始めたり、あるいはユニフォームマニアとなった人は多いに違いない。

このチームから一着だけを選ぶのは不可能に近いが、胸にSONYのロゴマークを付け今なお絶大な人気を誇る1996-97モデルは、ストライプのバランスも良くシンプルで美しい。

この2色がチームカラーに選ばれた理由や経緯は諸説あるが、間違いないのはイングランドで最も長い歴史を持つクラブ、ノッツ・カウンティのユニフォームがその原点ということだ。

ユヴェントスは2011年9月8日に開催された現在のホームスタジアム「ユヴェントス・スタジアム」でのこけら落としとなる最初の相手に、そのノッツ・カウンティを招待している。

ノッツ・カウンティ

ノッツ・カウンティ 2012-13 Fila ホーム 150周年記念 ユニフォーム

イタリアの名門ユヴェントスの白黒ユニフォームカラーの“原点”でもあるイングランドのノッツ・カウンティ。

1862年に創設されたこのクラブはこれまで「世界最古のプロチーム」と信じられてきたが、最近になってクリスタル・パレスが1861年創設だったことが判明し、現在では世界で2番目に古いプロチームと認定されている。

このチームが初めて白黒の縦じまユニフォームを着用したのは1890年だったようだ。その後も白黒のV字やボーダーなどいくつかのデザインを使うも、圧倒的に多いのはストライプである。

サッカー界最強の「赤黒ストライプ」ユニフォームを着る5チーム

ユヴェントスはノッティンガム・フォレストのような赤いユニフォームを希望してイングランドの業者に発注したようだが、手違いや勘違いなどがありノッツ・カウンティの白黒ユニフォームがイタリアへ送られてしまった。それを気に入ったユヴェントスは、以来白黒縦じまを使い続けている。

ちなみにノッティンガムはノッツ・カウンティの最大のライバルだ。両者は同じイングランド中部の都市ノッティンガムを本拠地としている。

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