男性ブランコ・浦井、ジェラードン・かみちぃらが演劇初挑戦 舞台上で驚きの演出も「堂々とできてうれしい」

演劇に初挑戦するお笑いコンビ・男性ブランコの浦井のりひろ、うるとらブギーズの佐々木崇博、ジェラードンのかみちぃ、エルフのはるが21日、東京の本多劇場で行われた舞台「天才バカボンのパパなのだ」の公開舞台稽古に登壇。舞台上の全員が実際にたばこを吸ってみせるという驚きの演出に、エルフ・はるは「芝居上で堂々と喫煙シーンができるのがうれしいです」と笑顔を見せた。

劇中にはお笑いコンビ・サルゴリラ、しずる、ライスが所属する演劇グループ・メトロンズが日替わりで登場。初挑戦の4人は、演劇の先輩たちからアドバイスをもらったという。ただ浦井は、しずるの村上純が「喫煙シーンを試行錯誤していて、本当にたばこを吸うシーンでアドバイスする振りをして自分も一緒に吸いに来た。この人チャンス逃さないな」と喫煙エピソードを暴露していた。

バカボン役を演じたかみちぃは「お芝居、演技を真剣にやれるかもと思っていたんですけど、僕に関してはずっと自由。玉田さん(演出家)の指導もなく、周りの熱演に紛れ込ませてもらった」と自虐風にぽつり。自由奔放なキャラクターを見事演じ、「個人的にはお芝居をやっている感覚が全くなくて、いつも通りのキャラクターを世界観に入れさせてもらった」と話した。

今作は日本を代表する劇作家・別役実が作った、赤塚不二夫のギャグ漫画「天才バカボン」の設定を借りた戯曲。市川しんぺー、浅野千鶴ら実力派俳優と芸人のコラボ作品となっている。同氏作品の特長である理不尽が続く展開が見どころ。

(よろず~ニュース・髙石 航平)

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