牧場に牛を20頭ほどそろえ放牧 ブランド和牛事業うたい融資金を得たか 詐欺の疑いで家宅捜索=静岡県警

静岡県富士宮市内の牧場でブランド和牛事業を展開するとうたった手口で、不動産会社から現金6000万円をだまし取ったとして、食肉販売業の男らが逮捕された事件で、警察は2月21日、牧場などを家宅捜索しました。

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<金原一隆記者>
「融資話で6000万円をだまし取ったとして、警察が容疑者3人を逮捕した詐欺事件。その舞台となったとみられるのが、朝霧高原にある牧場でした」

詐欺の疑いで逮捕・送検されたのは、東京都内の食肉販売会社の実質的経営者の男(61)と食肉販売会社社長の男(66)ら3人です。

警察によりますと、3人は2022年1月ごろ、返済する意思や能力がないにもかかわらず、融資話を持ち掛け、静岡県外の不動産会社から現金6000万円の借り入れを申し込み、だまし取った疑いが持たれています。

牧場では実際に牛を20頭ほどそろえ、放牧。不動産会社に対しては、富士宮市でブランド和牛事業を展開するとうたい、融資金を得ていたとみられています。

警察は2月21日、舞台となったみられる牧場などを家宅捜索しました。

事件は指定暴力団・山口組藤友会への内偵捜査の過程で発覚したということで、警察は、だまし取った金が暴力団の資金源となっていた疑いもあるとみて、調べを進めています。

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