『となりのナースエイド』『婚活1000本ノック』作風似たドラマ2本、注目の“水10対決”は日テレに軍配が

川栄李奈がゴールデン・プライム帯での民放連続ドラマで初主演を務める『となりのナースエイド』(日本テレビ系)が好評だ。

原作は、作家・知念実希人氏による同名小説で、人気放送作家・オークラ氏が脚本を担当。患者に寄り添い、心を癒やすプロ「ナースエイド」の桜庭澪(川栄)が、病院で巻き起こる患者たちのあらゆる問題を解決するドラマだ。川栄のほか高杉真宙(まひろ)、水野美紀、矢本悠馬、吉住らが出演している。

日本テレビが得意とする“明るく、わかりやすいお仕事ドラマ”の作風が、幅広い視聴者層に受けているようで、第1話の平均世帯視聴率8.6%、第6話までの平均世帯視聴率は7.97%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)と、好調に推移している。

ネット上では

《面白くなってきた!》

《結構笑えるシーンが多くていいな》

《1話から次回を心待ちにしているドラマで毎週見てます。となりのナースエイドの主役の2人いい キャストさん達皆いいです》

と、次回を心待ちにする視聴者からの感想が多い。

一方、同じ時間帯に放送されているのが『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)。こちらも3時のヒロイン・福田麻貴が、ゴールデン・プライム帯での民放連続ドラマで初主演を務める。南綾子氏の同名小説が原作で、主人公の売れない官能小説家・綾子(福田)の前に、“クズ男”山田クソ男(八木勇征)が幽霊となって出現。2人がバディを組み、婚活に励むという内容だ。福田、八木のほか、野村周平、橋本マナミ、中越典子らが出演している。

2本のドラマとも作風がコメディタッチということもあり、どちらがに軍配が上がるか放送前から“水10対決”などと注目されていた。しかしふたを開けてみれば、『婚活1000本ノック』の第1話の平均世帯視聴率は3.6%、第5話までの平均世帯視聴率は3.00%と、『ナースエイド』に大きく水を開けられ、大ピンチに陥っている。

『婚活1000本ノック』について、ネットでは

《普通に女優さんが演じて欲しかったな~。》

《演技は学芸会レベル ストーリーは幼稚》

《川栄李奈のドラマの方が華がある。》

《俳優がネタ番組で面白くない漫才をしているのと同じではないだろうか?》

など、福田の起用に疑問の声があがっている。

「この時間帯には、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)や『報道ステーション』(テレビ朝日系)など、各局共人気番組が放送されており、もともと視聴率が取りにくい枠ではあります。

芸人になる前にはアイドル活動をしていた福田さんは、『いいね!光源氏くん』(2020年・NHK)でドラマデビューを果たし、『危険なビーナス』、『ラストマン-全盲の捜査官-』(ともにTBS系)など、多くの作品に出演していますが、なかなか話題になっていません。今回、主演するにあたり『お芝居は素人なので迷惑かけないように修行します! 誰もが憧れるヒロインではなく、生身の人間としてとても共感できる、親近感のある役だと思うので、応援してもらえるように一生懸命演じたいです』と、謙虚に意気込みを語っていました」(芸能記者)

「あこがれるヒロイン」ではなく「親近感のあるヒロイン」という点では、成功しているのかもしれない。

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