【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<社会>講評…問4で新形式の出題

【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<社会>講評

2024年2月21日(水)、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2024年2月16日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制(普通・専門・総合学科)入学許可予定者数3万5,130人に対し、確定志願者数は3万9,414人で、倍率は1.12倍だった。

リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語・数学)についても、同様に掲載する。

<社会>講評

(湘南ゼミナール 提供)

大問数や設問数はほぼ例年通りであった。

大問1は、同じ大陸内での生活や暮らしを選ぶ問題となり、確かな知識が必要となった。

大問2は、促成栽培と近郊農業の単語を理解したうえで資料と結びつける問題が出題された。知識をグラフと結びつける問題が出題された。また、地形図の問題は、2年連続で写真との関連性を特定する問題が出題された。

大問3は、時代判別をしっかりと理解していることが正解へのカギとなる。人物名を書かせる問題は変わらず出題されているが、政治ではなく、文化の人物名を記述する問題は例年にはない問題であった。

大問4は、毎年のように出題されていた並べかえ問題がなくなり、形式が大きく変わる問題が出題された。グラフからわかる変化だけを記述するのではなく、人々の生活はどのような影響を受けたのかまで書く必要があり、問題をいかに読んで取り組めたかがカギとなった。また、「不平等条約の改正」に至るまでの図式化された問題が出題されたが、流れや前後関係を理解していれば解ける問題であった。

大問5の正しい選択肢を選ぶ問題は、例年通り、細かいところまで注意深く読む必要がある。また、最近の出来事と結びついた問題が出題された。

大問6は、3年連続で同じ形式の資料問題が出題された。今後も資料とどのような取組みを行っているかを記述する問題は、継続していくと考えられる。


このレポートは令和6年2月21日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:総合進学コース日進校 校舎長 白井 倭氏)

編集部

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