石井館長 野杁正明、海人にK-1トーナメント参戦ラブコール 野杁には「価値がもっと上がる」

K-1アドバイザーで正道会館の石井和義館長(70)が21日、都内での取材会で、K-1ウェルター級王者の野杁正明(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO-KREST)と海人(26=TEAM F.O.D)に、改めて「K-1 WORLD MAX 2024」(3月20日・代々木第一体育館)での70キロトーナメントへの参戦を呼びかけた。

代々木で1回戦が行われる16選手での70キロトーナメントは、すでに14選手の参戦発表。残り2選手については「僕が出てほしいのは野杁君と海人君でしょう。(野杁君は)なんで出ないのかと思うんですけど。わからないですね。ONEに行きたいのか…他の団体のことを考えているのか」と、かねてからラブコールを送っている野杁、そして海人の名を挙げた。

シュートボクシングの2・10後楽園ホール大会でペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)に判定負けした海人については面識があり、連絡先も知っているとして「メールしたけど、やっぱムエタイルールで負けているわけじゃないですか。シュートボクシングのリングで。やっぱり最後はシュートボクサーだから、K-1ルールで勝っても、勝ったことにならないと思っているところがある」と胸中を察した。

その上で「信念としては、やっぱりシュート(ボクシング)で負けたんだからシュートでリベンジしたい!というのは海人君にもあると思うんですよ。僕もそれはわかる。男やと思うし、それ以上のことは言われへんけど」とエールを送った。

野杁については「SNSでファンの一人として、今までミスターK-1で野杁君はいたんだから、出てほしいという僕はお願いはしている。K-1のスタッフも何回も足を運んでいるお願いしてるけど、頑なに出ないような感じ」と明かした。

さらに「野杁君に言いたいんだけど、出た方がいいよって。今までK-1でやってきて、K-1で育って。K-1で頑張ってきて、背負ってきて。そして今飛び立とうとしているんだから、そういう舞台があるんだから、そこで活躍してから飛び立っても全然いいじゃない。そちらの方が野杁君の価値がもっと上がるのにな、と思います」とメッセージを送った。

2人にアプローチは続けていくとした石井氏は「ギリギリまで待って。逆に言えば今回は7試合にして、8試合は次のKrushの時にワンマッチでやらせてもいい感じ。出て欲しいけど、若い子にチャンスをあげてほしいという気もある」とも述べた。

石井氏は「失礼なことがあったら許してね。僕は野杁君のこと好きなんで、それで言っているだけなんで。ぜひ出てきてください」と、フォローも忘れなかった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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