公式戦3連敗のバイエルンがトゥヘル監督と今季限りで別れ… CEOが経緯説明「新しい監督のもと、スポーツ面で新たな方向性を探る」

夏の退任が決まったトゥヘル監督[写真:Getty Images]

バイエルンは21日、2025年6月30日まで交わしていたトーマス・トゥヘル監督(50)との契約を2024年6月30日で終えることが決まったと発表した。

トゥヘル監督は2023年3月、ユリアン・ナーゲルスマン前監督の解任を受け、後任として就任。昨シーズンは無冠の危機に陥りながら、ブンデスリーガ最終節で逆転優勝を果たし、クラブを土壇場でリーグ11連覇へと導いていた。

イングランド代表FWハリー・ケインらを迎え入れた今シーズンは、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージこそ難なく突破するも、DFBポカールは2回戦で3.リーガ(ドイツ3部)に所属するザールブリュッケンに敗北。また、ブンデスリーガ首位攻防戦となった今月10日の第21節レバークーゼン戦、14日のCLラウンド16・1stレグのラツィオ戦、18日の第22節ボーフム戦と公式戦3連敗を喫し、立場が危ぶまれていた。

クラブはトゥヘル監督への信頼を示し続けていたが、スポーツ・ディレクター(SD)のクリストフ・フロイント氏が元ドイツ代表指揮官のハンジ・フリック氏(58)や元レアル・マドリー指揮官のジネディーヌ・ジダン氏(51)、元マンチェスター・ユナイテッド指揮官のオーレー・グンナー・スールシャール氏(52)らを後任候補に挙げたという報道も出ている。

クラブの最高経営責任者(CEO)を務めるヤン・クリスチャン・ドレーゼン氏は、トゥヘル監督との契約期間を短縮するに至った経緯を説明している。

「オープンで良好な会話の中、我々は両者の合意に基づき、今夏を目処に協力関係を終えるという決定に至った。我々の目標は、2024-25シーズンに向けて新しい監督のもと、スポーツ面で新たな方向性を探ることだ。それまではクラブに関わる1人1人が、チャンピオンズリーグとブンデスリーガで可能な限り最大限の成果を得るため、結果を出すことが明確に求められる」

「また、私はこの点においてもチームの責任を明確に問う。特にチャンピオンズリーグではラツィオ・ローマとの1stレグを0-1で落とした後、満員のアリアンツ・アレーナでファンの応援を背に受けながら戦う2ndレグにおいて、準々決勝進出を決められると確信している」

また、今シーズン終了後の退任が決まったトゥヘル監督は、任期を終えるまで全力を尽くすとコメントした。

「今シーズン終了後に協力関係を終了することで合意した。それまではもちろん、私と私のコーチングチームで最大限の成功を得るためにできる限りのことをしていくつもりだ」

なお、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、バイエルンはリバプールと共に、レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督(41)の招へいを望んでいるとのこと。正式な契約解除条項は存在しないものの、シャビ・アロンソ監督が新たな挑戦を望めば退団が認められる見込みだという。

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