バイエルン次期指揮官“大本命”はシャビ・アロンソ監督か…ジダン氏は語学面が招へいの弊害に?

トーマス・トゥヘル監督の後任となるバイエルンの次期指揮官は一体誰になるのだろうか。21日、ドイツメディア『スカイ』が候補として2名を紹介している。

18日に行われたブンデスリーガ第22節のボーフム戦に敗れ、2015年以来9年ぶりの公式戦3連敗を喫したバイエルン。首位を走るレヴァークーゼンとの勝ち点差が「8」に広がったことで、リーグ12連覇が難しくなったなか、21日に当初2025年6月30日までとなっていたトゥヘル監督との契約を1年前倒して解消することを発表した。

今シーズン限りでの退任が決まったトゥヘル監督の後任には、2019-2020シーズンにクラブを三冠獲得に導いたハンジ・フリック氏や、現在シュトゥットガルトで指揮官を務めるセバスティアン・ヘーネス監督などが候補に挙げられているものの、同メディアはレヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督を“最有力候補”だと報じている。

『スカイ』は、「バイエルンがトゥヘルとの間に事実を作る前の話」と前置きしつつ、同メディアの記者であり移籍の専門家として知られるフロリアン・プレッテンバーグ氏の主張を紹介。同氏は、今夏に“ドイツの絶対王者”が「シャビ・アロンソ監督を引き抜く可能性が非常に高い」という確証を得たと明かした。

また、同メディアは過去にレアル・マドリードを2度に渡り率いて、チャンピオンズリーグ3連覇を含む合計11個ものタイトルをもたらした元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏についても紹介。「ジダンはペップ・グアルディオラのような戦術の天才ではなく、ユルゲン・クロップのような人たらしでもない」と伝えつつ、「新米監督としてクリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイル、セルヒオ・ラモス、カリム・ベンゼマといった超エゴイストを束ね、チームを成功に導いた」と功績を称えている。

一方、そんなジダン監督に対しては、「フランス人監督には特別なオーラがあり、そのキャリアから絶対的な尊敬を集め、マドリードのドレッシングルームをほぼ掌握していた」とカリスマ性を称賛しながら課題も指摘。同氏が過去に、「英語はわかるが、完全に話せるわけではない。言葉を話せずにクラブに行く監督がいることは知っているが、私のやり方は違う」と発言していることを挙げながら、語学面が招へいの弊害になると分析した。

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