日韓外相、対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

韓国の趙兌烈外相(右)と握手する上川外相=21日、ブラジル・リオデジャネイロ(外務省提供・共同)

 【リオデジャネイロ共同】上川陽子外相は21日午前(日本時間同日夜)、訪問先のブラジル・リオデジャネイロで韓国の趙兌烈外相と会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢を巡り引き続き緊密に連携して対応する方針で一致。拉致問題を含む北朝鮮の人権問題での協力を改めて確認した。1月に就任した趙氏と対面で会談したのは初めて。

 元徴用工訴訟に関し、上川氏は日立造船が韓国裁判所に預けた供託金が原告側に支給されたことについて「強い遺憾の意」を表明した。島根県・竹島は日本固有の領土であるとの立場も重ねて伝達した。

 両氏は日韓外交当局間の積極的な意思疎通を歓迎した。

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