本番間近 稽古に熱 大迫の百姓一揆描く 花巻市民劇場 24、25日公演

本番を間近に控えステージで稽古を重ねる花巻市民劇場のキャスト

 第48回花巻市民劇場「百姓の一分」(市主催、市民劇場実行委員会制作)は、24、25の両日に同市若葉町の市文化会館で上演される。郷土の文化や歴史などを題材にした手作りの舞台を届けているが、大迫地域の題材を取り上げるのは初めて。江戸時代後期の百姓一揆を描いた時代劇で、本番を控え、キャストやスタッフらは熱のこもった稽古を繰り広げている。

 「百姓の一分」は公募脚本で、前遠野物語ファンタジー制作委員会委員長の菅原伴耕さん(遠野市宮守町上宮守)が脚本を書いた。同実行委の高橋信也会長が脚色、演出を手掛け、1836(天保7)年、今の花巻市大迫町で実在した「大迫通亀ケ森穀改め反対一揆」の指導者で、村を救うために覚悟して臨んだ義民を主人公に描く。

 2回公演で、24日は午後6時30分、25日は午後2時開演。全席自由で、入場料は一般が1000円、高校生が500円、中学生以下は無料。問い合わせは、同館=0198(24)6511=へ。

© 岩手日日新聞社