マジックマッシュルームやLSDといったサイケデリックドラッグ（幻覚剤）に、昏睡状態の人間の意識を戻す可能性があるという。
幻覚剤に関する世界的権威でロンドンのインぺリアル・カレッジで研究をするロビン・カーハート=ハリス博士は、従来の医学では解決できない人間の植物状態に関する研究に関心が高まりつつあると説明、脳の活動を活性化させるサイケデリックドラッグが、病院のベッドから動かない患者らを楽にさせる効果を示唆している。
一方で意識を失った患者にドラッグを与えることに関して倫理上のジレンマが発生するとして、カーハート=ハリス博士はこう説明する。「サイケデリックは現象的意識を強化してくれる可能性があります。認知機能や自己認識が戻るとは限りませんが」「単に不明なのです。それがこの状況を微妙なものにしている理由の一つです」「こういった挑戦はありますが、意識障害の人々のためのサイケデリックに関する研究への興味が拡大しているところです」
