宇都宮の宮原球場、建て替え完了 4月供用開始「歓声待ち遠しい」

建て替え工事が完了し、供用開始を待つばかりの新球場=21日午前10時25分、宇都宮市陽南4丁目

 老朽化などのため建て替え工事が行われていた栃木県宇都宮市陽南4丁目の宮原運動公園野球場が完成し、市は21日、4月1日に供用開始すると発表した。3月から利用予約を受け付ける。

 新球場は総工費約17億円。面積約1万4千平方メートル、本塁-左右両翼間98メートル、本塁-中堅間122メートル。旧球場の特徴だった内野の赤土は黒土に、外野は天然芝になった。スタンドは3階建てで約1200席。

 隣接地には3人制バスケットボールコートも整備する。市教委スポーツ振興課の大嶋(おおしま)ふゆ子(こ)課長は「使ってもらってこそのスポーツ施設。歓声が響く日が待ち遠しい」と話した。

 3月27日には開場式典と、近隣3中学校の野球部による記念試合を行う。

 同球場は1932年、宇都宮常設野球場として現在の宮の原小の場所に建てられ、34年に日米野球最終戦の会場となり沢村栄治(さわむらえいじ)やベーブ・ルースらが出場した。61年に現在地へ移り、2017年から解体、建て替え工事が行われていた。

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