県議の松井氏、鹿沼市長選に出馬正式表明 立民へ離党届、無所属で

鹿沼市長選への立候補を表明する松井氏=21日午後4時45分、県庁

 任期満了に伴い6月2日告示、9日投開票で行われる鹿沼市長選で、県議の松井正一(まついしょういち)氏(58)=鹿沼市選挙区=は21日、県庁で記者会見を開き、無所属で立候補することを正式表明した。出馬に当たり、19日に立憲民主党へ離党届を提出したことも明らかにした。

 松井氏は「市民が主役の、鹿沼のさまざまなポテンシャルを生かしたまちづくりに向け、微力ではあるがふるさと鹿沼に恩返しする一心でまい進したい」と立候補の理由を説明。佐藤信(さとうしん)市長の実績を評価しつつ「継承にこだわらず、さらに進化、発展させる視点で市議の方々と議論している」と述べた。

 また無所属での出馬の意図については「政党や地域を超えて、オール鹿沼で市の未来を一緒に形作っていきたい」と述べ、特定の政党から推薦を受けるかは「未定」と明言を避けた。

 松井氏は鹿沼市職員、同市議を経て2008年、民主党(当時)公認で県議選に初当選。現在5期目で立憲民主党県連幹事長や同副代表を務めた。

 同市長選を巡り、出馬を正式表明したのは初めて。ほかに自民党も独自候補擁立を検討している。

© 株式会社下野新聞社