珠洲3割全壊、1万3790戸被害 1次調査終了

 石川県は21日、能登半島地震による県内の住宅被害が前日から794戸増え、7万5187戸となったと発表した。11市町で被害調査が進んだ。珠洲市では建物の外側から被害を判定する1次調査が終了、調べた1万4695戸(非住家含む)のうち、93.8%に当たる1万3790戸で被害が確認された。「全壊」は33.7%(4954戸)に上り、古い木造建物が多い珠洲の被害の大きさが浮き彫りになった。

 市町別では七尾市1万4484戸、珠洲市1万3790戸、輪島市1万437戸、志賀町6123戸、能登町5768戸などとなった。災害関連死15人を含む死者数は241人、負傷者数は1186人で、いずれも前日から変化はない。輪島市の9人が安否不明となっている。

 断水は輪島市で330戸、能登町で40戸が解消し、残る世帯は7市町の計2万2510戸となった。12市町234カ所に開設した1次避難所に6227人が身を寄せ、1.5次避難所には131人、旅館やホテルなどの2次避難所には5069人が入った。

  ●珠洲の仮設希望1881戸

 珠洲市は仮設住宅への入居希望の2次申請を締め切り、これまでに1881戸分の申し込みがあった。今後も受け付ける。市内で続く断水では、1、2月の上下水道の使用料を減免する。21日は馳浩知事が市役所に泉谷満寿裕市長を訪ね、意見交換した。

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