福岡県久留米市/競輪場の現在地建て替え、24年度に基本設計着手

福岡県久留米市は、老朽化に伴う久留米競輪場(野中町)の再整備(現在地建て替え)に向けた基本設計や測量に着手する。2024年度当初予算案で設計業務委託料などとして3億0690万円を新規計上した。再整備は3期に分けて行う。基本計画で示したスケジュール案通りに進んだ場合、24年度に基本設計、25年度に実施設計を進め、26年度に着工し、29年度ごろに事業完了する見込みだ。
設計業務委託料などの内訳は、設計業務に1億9756万円、測量やボーリング調査、アスベスト(石綿)調査など専門調査業務に5654万円、CM(コンストラクションマネジメント)業務に5280万円。
再整備基本計画によると、バンクの北側に選手宿舎・管理棟、南側にメインスタンド棟、東側に芝生観覧スペースを設ける。
メインスタンド棟の建物規模は地下1階地上3階建て延べ約5900平方メートル。1階に無料の800席(固定50席)、2階に有料の200席(一般154席、ロイヤル14席、グループ用32席)を設け、地下1階と地上3階を運営エリアとする。選手宿舎・管理棟の建物規模は2階建て延べ約5300平方メートル。1階に食堂や浴室、検車場、2階に宿泊室、スタジオなどを設ける。
26~27年度の1期工事で既存のバックスタンドとメインスタンドを解体し、新選手宿舎・管理棟を建設。27~28年度の2期工事で既存の選手宿舎などを解体し、新メインスタンド棟を建設する。28~29年度の3期工事で集計センターなど東側の施設を解体し、新ゲートの建設、外構工事などを行う。
再整備基本計画策定業務は黒川建築設計事務所、PFI等導入可能性調査業務はインデックスコンサルティングが担当した。

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