警察署の近くでは交通事故が『多い』?大学生が調べてみると、意外な結果が…

福島大学の学生が、県内で起きた交通事故について分析、研究した結果をまとめたところ、地域ごとの特性や、意外な結果がわかりました。

福島大学の学生は、県内で発生した交通事故をテーマに去年10月から研究を進めていて、20日、県警察本部に分析の結果を報告しました。

その結果、県北では「国道での事故の割合が高い」県中では「出会い頭や交差点の事故が多い」など、地域ごとに特性が異なることがわかったということです。

福島大学2年・横須賀泰己さん「全部同じ対策ではなくて、地域ごとに多い事故特性とか、それぞれの地域にあった対策を取っていかなければいけないと感じた」

中には、興味深い分析も。

突然ですが、警察署に近い場所と遠い場所では、どちらが交通事故が多いと思いますか?

警察署の近くでは安全運転?と思いきや…

警察署に近い場所では安全運転を心がける人が増え、交通事故は減るのでは、と思いきや…。

学生たちは、2022年の1年間の交通事故のうち、警察署や交番から「400メートル以内の場所」と「400~566メートルの場所」の交通事故発生件数を比較しました。すると、警察施設に近い場所のほうが事故の発生が多いという結果になりました。

意外に思えますが「警察署は交通量が多い道路の近くにある場合が多いので、事故の数も多くなる」と、学生たちは分析していました。そして、事故を減らすために「警察署の存在をもっとドライバーにアピールするべき」と話していました。

県警では、今回の発表を事故の防止対策に活かしていきたいと話していて、学生たちの分析が交通事故の減少に貢献するかもしれません。

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