鹿島から加入。昌子源が町田主将に就任したワケ。黒田剛監督「エリキとか…」

昌子源(鹿島アントラーズ在籍時) 写真:Getty Images

J1昇格組の町田ゼルビア率いる黒田剛監督が、ヴィッセル神戸OB那須大亮氏と対談。2023シーズン終了後に鹿島アントラーズから完全移籍加入の元日本代表DF昌子源がキャプテンに選出された背景を語った。

現在31歳の昌子は、鹿島時代にJ1やAFCチャンピオンズリーグのタイトルを獲得。2018年開催のロシアW杯でプレーするなど大舞台での経験が豊富なことにくわえて、同年夏から2020年1月までフランス1部トゥールーズに在籍。町田でも主力センターバックとしての活躍が期待されている。

今月24日にJ1開幕節ガンバ大阪戦を控える中、那須氏の公式YouTubeチャンネルでは21日に同氏と黒田監督との対談動画が公開。指揮官は昌子がキャプテンに選出されるまでの過程を訊かれると、「去年から総選挙ということで。エリキとかは海外にいるのであれなんですけど、選手基本全員、広報、マネージャー、それからメディカルスタッフ含めた50票で、キャプテン候補を1人、副キャプテン候補を1人ということで票をまとめる」

「日頃から選手たちと色々な会話をしている、または性格、日常すべてを知っている人たちがキッチリと自分の人生を懸けて『このリーダーに任せたい、身を委ねたい、このリーダーとともにJ1を戦っていきたい』というものを前置きした上で、無記名投票やった」と、投票方法の詳細を語っている。

そして黒田監督は「やはり海外を知っている。ワールドカップを知っている」と昌子の実績に言及した上で、「新加入にもかかわらず常にチームをリードして、みんなに温かい声をかけてやってきた姿を、多分選手たちみんなが『これがやっぱりリーダーにふさわしいんだ』と思ったと思うし、みんなから担ぎ出されてきたというような状況だった」と、すでにチームメイトから信頼を得ている現状を明かした。

「担ぎ出された本人もすごく責任を感じるだろうし、投票してきたみんなも『俺たちが選んだリーダーなんだ』という自覚を持って、そこに寄り添っていけると思う。監督スタッフが決めるものではなくて、あくまでもチームみんなで決めようと」と、“総選挙”に込められた意図も語った黒田監督。チーム全体のマネジメントという観点から、ネット上では早速指揮官に対する称賛の声が挙がっている。

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