突然現れた“闇” 建物の外に出ると物体が消えて無くなる現象が発生 「ザ・タワー」公開決定

シッチェス・カタロニア国際映画祭などのファンタ系映画祭に出品されたホラー映画「ザ・タワー」が、2024年4月12日より劇場公開されることが決まった。

「ザ・タワー」は、フランスのある団地を舞台に、突然出現した“闇”に翻弄される人々を描いた作品。さまざまな人種が住むフランスの団地。ある朝、アシタンが目覚めると、窓の外が“闇”で覆われていることに気づく。その“闇”に物を投げ入れると物体は消滅し、体が触れるとその部分が鋭利な刃物で切られたように消えてなくなってしまう。テレビやラジオの電波は途切れ、携帯電話も圏外となっているが、なぜか電気と水道は使用可能だ。原因不明の“闇”のせいで、建物の中に足止めされる団地の住民たち。外の世界と遮断された彼らは、知り合いや人種ごとの小さなグループを形成していく。そして、徐々に正気を失っていく彼らの間に、争いごとが起こり始める。

監督を務めるのは、「ストーン・カウンシル」「この世の果て、数多の終焉」などのギョーム・ニクルー。監督は、今作での“闇”のことを光学的に直接観察できない正体不明の暗黒物質「ダークマター」と表現しており、「ダークマター」は「ベンタブラック」という99%以上の光を吸収できる物質から着想を得ているという。さらに本作について、「“闇”の存在はいかなる救済も贖罪も描いていないし、道徳心はなく、許しを考慮することなくあらゆる物の消滅を遂行する。自らの存在目的、頑なに破壊以外の何ものにも敬意を払わない。すべてを虚空に返すために」と語っている。

【作品情報】
ザ・タワー
2024年4月12日(金)より シネマート新宿ほかにてロードショー
配給:クロックワークス
© 2022 - Unité - Les films du Worso

© 合同会社シングルライン