岩手県工業技術センター(戸舘弘幸理事長)は、地場企業の製品や素材の内部をエックス線で透過撮影する装置に最新型デジタル式システムを導入した。パソコン上で欠陥や内部構造を検査し、質や技術の向上に役立てる。従来より短時間で解像度の高い写真が撮影でき、ものづくり産業の振興を後押しする。
1枚の画像に収められる大きさは縦横35センチと43センチで、複数枚に分ければ1メートル四方まで撮影できる。金属の撮影に適し、アルミは150ミリ、鉄は50ミリの厚さまで対応。写真のデータはDVDで受け取る。
従来のフィルムに比べて、質と効率が格段に向上した。以前は現像作業が必要で受け渡しまで2時間かかったが、30分以内に短縮。解像度も上がり、画面上で欠陥部の長さも計測できるようになった。1枚5100円で利用できる。
申し込みは同センター素形材プロセス技術部(019.635.1115)へ。