米政府が先端半導体製造装置の対中輸出規制強化、ファーウェイ新型スマホ登場で

Alexandra Alper Karen Freifeld

[ワシントン 21日 ロイター] - 米政府が昨年終盤、中国向け先端半導体の製造装置輸出を巡り中芯国際集成電路製造(SMIC)のサプライヤーに対して販売許可を差し止める書簡を送っていたことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

米国は既に中国への先端半導体製造装置輸出を制限しているが、華為技術(ファーウェイ)が高性能半導体を搭載した新型スマートフォン「Mate60プロ」を発表したことを受け、さらなる規制強化に動いているもようだ。

関係者によると、こうした書簡を通じてマサチューセッツ州に拠点を置くインテグリスが数百万ドル相当の製品出荷を差し止められた。

先端半導体を製造するために必要な素材や技術を提供するインテグリスは、これまで適正な輸出ライセンスに沿って出荷を続けていたが、米商務省からSMICへの製品販売許可を停止する書簡を受け取った後、出荷を中止したとコメントした。

ロイターの取材では、インテグリスが米国の法令や規則に違反したかどうかは確かめられなかった。

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