インテル、マイクロソフトに半導体技術提供 25年首位奪還へ意欲

Stephen Nellis Max A. Cherney

[21日 ロイター] - 米半導体大手インテルは21日、米マイクロソフトがインテルの技術を使ってカスタム・コンピューティング・チップを製造する計画だと発表した。

また、先端半導体受託生産(ファウンドリー)業界で首位の台湾積体電路製造(TSMC)を2025年に抜くという目標を達成する見込みだとした。

TSMCに対抗するために設立した受託生産事業、インテル・ファウンドリーの最初の技術会議で発表した。

インテルは、今年後半に「インテル18A」製造技術でTSMCから世界最速半導体生産の王座を奪い、新たな「インテル14A」製造技術で26年までリードを広げる計画という。

一方、マイクロソフトは「18A」製造技術を使って未発表のチップを生産する予定。

インテルはファウンドリー受注額が150億ドルに達すると予想し、従来予想の100億ドルから引き上げた。

同社は「18A」製造技術を巡り4社の「大口」顧客が契約したとしているが、社名はまだ伏せており、マイクロソフトが含まれているかどうかは不明だ。

インテルはまた、英半導体設計大手アーム・ホールディングスと提携し、自社の工場でアームの技術を使った半導体を作りやすくすると発表。カリフォルニア大学バークレー校およびミシガン大学と協力し、学生が「18A」製造技術にアクセスできるようにする計画も明らかにした。

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