青野未来が髪切りマッチ敗れる トレードマークの長髪バッサリ、アクトレスガールズ再開公演で変身

アクトレスガールズの新木場1stリング公演が21日に行われ、セミファイナルでは前AWGシングル王者、青野未来が髪切りマッチに敗れる波乱が起こった。2017年6月のプロレスデビュー以来、トレードマークだったロングヘアに別れを告げた。

岩井杏加を相手に9分18秒、後方回転エビ固めで丸め込まれ、3カウントを許した。相手のヒール軍団の介入をはねのけながら、最後はラリアットを連発し、後頭部への蹴りから仕留めにかかったところで、一瞬のスキを突かれた。

勝者は敗者に指定したヘアカットができる権利が与えられるルールで、元美容師の澄川菜摘が、岩井持参のヘアカタログを参考にカット。ところがメーン終了後に登場した青野はミディアムヘアで、岩井の指定カタログには女優・石原さとみの姿が。「石原さとみが好きなんです!」と話す岩井に、澄川が「髪切りマッチを勉強してこい!」とダメ出しする中、会場からは「似合っている」「かわいい」と声援が発生。会場の雰囲気は丸く収まりフィナーレを迎えた。

青野は「まさかすぎる結果でしたが…ありがとうの気持ちがあります。ずっとロングヘアで、チャームポイントだからこそ切れなくて。実は切りたい願望がありました」と心境を吐露。昨年末にAWGシングル選手権で茉莉に敗れ、王者から陥落した。気落ちしたタイミングでの新たなヘアスタイルに「髪とともにさっぱりしました。石原さとみさん?恐れ多いですけど、私も好きなので。いいカタログを持ってきれくれたな、と感謝です。(澄川の腕前は)素晴らしかったです。汗だくのところから手際よくて、その様子を皆さんに見てほしいくらい。ちょうどいい機会なので気持ちを新たに、ベルトを取り返したい。下の子たちに追い抜かれないように、このような時だからこそアクトレスガールズを引っ張って、盛り上げていきたい」と誓いを新たにした。

今月1日に所属する女子プロレスラーの朝陽(あさひ)さんが不慮の事故のため21歳で急逝。選手の心情を考慮し、同9日の公演を延期するなど活動休止期間を経て、この日から本公演が再開された。第1試合前には選手、観客による黙とうが捧げられ、青野は「私たちは朝陽ちゃんが愛したプロレスを、朝陽ちゃんが愛したリングへ、アクトレスガールズとして一生懸命パフォーマンスをお届けして参ります」と決意を述べていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

© 株式会社神戸新聞社