オスカー候補作の実力派監督、韓国映画『地球を守れ!』リメイク作を撮影 ブラックコメディを独自の色に

ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督(50)が、韓国映画『地球を守れ!』のリメイク作品を撮影するとになった。米アカデミー賞の作品賞、監督賞などにノミネートされている『哀れなるものたち』で話題の監督がメガホンをとるファンタジーコメディ映画は、エレメント・ピクチャーズのエド・グイニーとアンドリュー・ロウをプロデューサーに迎え、今夏イギリスとニューヨークで撮影が開始する予定だ。

同作は、地球がエイリアンに侵略されていると思い込む青年とエイリアンに間違えられたビジネスマンとの闘いを描いたブラックコメディ。2003年に公開されたチャン・ジュナン監督によるオリジナル作品は、世界各地の映画祭で評価され、富川(プチョン)とブエノスアイレス、ブリュッセルで賞を獲得した一方、ジュナン監督も台湾のゴールデン・ベル・アワードで新人監督賞に輝いていた。

先日開催された英国アカデミー賞では、『哀れなるものたち』が5つの賞を獲得。ランティモス監督は、不条理主義の映画だけで知られたくはないとして、英国映画協会(BFI)のインタビューで話した。

「1つの箱に入れられることは最も心地よいことではありません。映画にはある種の不条理が含まれているんでしょうが、それ以上に複雑であることを願っています」「人々が言葉を使って、ある特定のかたちで表現したり、理解したりする必要がある理由を分かっていますが、問題は、いかなる芸術作品においても、言葉が十分ではない時があることです」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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