米、ハッカー集団ロックビット指導者の情報に報奨金 摘発に本腰

Katharine Jackson Raphael Satter

[ワシントン 21日 ロイター] - 米国は21日、身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」を使ったハッカー集団「ロックビット」の指導者に関する情報提供者に最高1500万ドルの報奨金を支払うと表明した。一方、ウクライナの警察は同集団に関与しているとされる親子2人の逮捕を発表した。

米国や英国、欧州連合(EU)の当局は今週、10カ国による共同捜査の結果、同集団のウェブサイトを差し押さえたと発表。押収したサイトを使ってロックビットに関する情報を公開し、ランサムウエアで暗号化された被害者側の情報を復元できるツールも無償で提供している。米国はまた、主要メンバー2人への制裁や起訴も発表した。

米国務省は声明で、リーダー格のメンバーの逮捕と有罪の確定につながる情報に対して最高1500万ドルの報奨金を提供するとした。

ウクライナの警察は、逮捕した親子2人の身元を明らかにしていない。ロックビットがオランダ、ドイツ、フィンランド、フランス、スイス、オーストラリア、米国、英国で使用していた200以上の暗号資産(仮想通貨)の口座と34のサーバーを押収したと発表した。

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