リオ・ティント、昨年は12%減益 アルミ価格下落が響く

Himanshi Akhand Melanie Burton

[メルボルン 21日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントが21日発表した2023年決算は、基調的利益が前年比12%減の118億ドルとなった。LSEGが集計した市場予想の117億ドルに近い水準だった。アルミニウムなど鉱物価格の下落が響いた。

同社は最終配当を1株当たり2.58ドルにすると宣言。22年の2.25ドルから引き上げた。市場予想は2.47ドルとなっていた。

ウエスタンオーストラリア州ピルバラ地区の生産コストは今年、労務費や部品などの根強いインフレのため、上昇するとの見通しを示した。

だが同社のピーター・カニンガム最高財務責任者(CFO)は記者団に、インフレ圧力は頭打ちとなった公算が大きいと指摘。「今年に入り、(コストは)鈍化し始めている」と述べた。

利益の約80%を占める鉄鉱石部門の利益は6%増え、鉄鉱石価格の上昇率2%を上回る伸びとなった。

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